コミュニケーション、人間関係で悩む力を鍛え、モチベーションを上げて問題解決に挑むための道筋

人間関係改善のためのコミュニケーション 円滑なコミュニケーションは豊かな人間関係を育みます。

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4.威圧的な上司が嫌いで思うように仕事ができない、毎日気が重い。
どうすればよいか?

威圧的な上司が嫌いで思うように仕事ができない、毎日気が重い。どうすればよいか?

Cさんは、部下の話をまったく聞かないで、いつも部下を怒鳴り散らしている上司である課長が嫌いです。できればなんとかしたいという気持ちはあります。しかし、無意識に避けたいという強い力が働いて、課長のそばにいるだけで緊張したり不快になったりするのです。

このような時は、NLPのサブ・モダリティ(従属要素)を変えるというやり方を試してみましょう。サブ・モダリティとは、人の五感(視覚、聴覚、体感覚、味覚、臭覚)の中のさらに小さい要素のことです。そして、その要素は、自分の脳の中で自分自身が作り出している、あるいは、思い出している情景、音、感情などのことです。

人は、このようなサブ・モダリティによって、自分自身の心の内面を作り出しています。つまり、自分自身の見え方、聞こえ方、感じ方に焦点をあてて、そのやり方を変えれば、もしかしたら、苦手意識も消すことができるというのが、NLPの考え方です。

まず、過去に体験した楽しい、うれしいという状態を思い出して、その状態がどのように見えて、聞こえて、感じているかを調べます。それが分かったら、その状態をあたかも今ここで体験しているかのようにたっぷりとその気分に浸ります。

その状態に十分に浸れたら、ここでその感覚をしっかりと覚えておきます。

これで準備ができました。では、始めます。まず、ゆっくりと苦手な課長をイメージします。

◎視覚を変える
嫌いな課長の顔を思い浮かべます。何が見えるでしょう。
今見えている課長の顔の大きさを変えてみて下さい。小さくする方がいいかもしれません。
次に、課長の顔の色を、今の色と違う色にして下さい。不快でない色を探して下さい。
そして、課長の全体の姿を小さくしながら、遠くに遠ざけてみて下さい。
◎聴覚を変える
課長の声を思い浮かべて、その声の大きさを変えて下さい。
どのような声ならいいでしょうか?
課長のしゃべり方を、自分の好むスピードにして下さい。
課長の声の音色や高低を、自分の好む状態にして下さい。
◎感覚を変える
課長から受ける嫌な感じを、体の何処に感じるか探して下さい。
その部分の嫌な感じを、弱めてみて下さい。
その部分の嫌な感じを、自分好む感覚に変化させてみて下さい。
自分の中に嫌な感じが、まだ残っているなら次のことをやってみます
ちょっと体を押して、体がよろけるかどうか試します。
体が柳の木のようにしなやかになるまで、体を前後左右にゆり動かします。
◎よいイメージを体の中に固定する
嫌な感じがなければ、今の気持ちを体のどこかに固定してアンカーを作ります。
自分がいいと思う体の一部分を選んで下さい。
例えば、親指とか胸の上とか自分がすぐに触れる体の一部を選んで、そこにいい気分を植え付けるようなイメージを作って下さい。
◎課長に会ってテストしてみる
以前とは、違う感覚があるなら成功です。もし、今までと同じなら、先ほどいい気持ちをアンカーした部分に触って、よい気分を呼び出しよい気分に包まれるのを待って下さい。
よい気分が生まれたら、再び課長の顔を見てテストして下さい。今までのような緊張や不快感がなければ、このアンカーは役に立ちます。