子どもに手をやくお母さんは、少なくありません。子どもによいしつけをしたいと考えることはごく自然なことです。
そのため、子どもがいい子であることを望むあまり「~しないで」「~しなさい」と要求することが口癖になる親もいます。
「ゲームばかりしていないで、少しは勉強しなさい。」
「遊んでばかりいないで、たまには自分の部屋の掃除でもしなさい」
「ぐずぐずしていないで、早く学校にいきなさい」
親達は、おそらくこのようなことを毎日のように言っているのではないでしょうか?
親は、このようなことをいい続けることで、子どもがいい子になっていくと思っているのですが、実際はあまり効果がありません。それどころか、ますます親の嫌がることをし続けるものです。
そして、今まで素直でかわいいと思っていた子どもが、中学生になる頃からこれが同じ子かと思うほど変貌し、何を考えてるのか判らない、いつも不機嫌で挨拶もしない、イライラしていてちょっとしたことでキレるようになったりします。
「思春期の子どもは、扱いにくい」というのは当たり前で、それが正常な発達なのですが、あまりの変化に戸惑いどう対応すればいいのかと悩むこともあるでしょう。
そういう時に、親はどうすればいいのか?
たぶん、誰でも納得するようなこうすればいいという正しい答えはないのだと思います。
一つだけ言えることは、子どもとのふれあいを通して親も成長できるのが、思春期だということです。思春期の子どもは、親のいたらないところを容赦なく批判してきますから、それをきちんと受け入れて接することがどれくらいできるか?
子どもの反抗期・思春期は、まさに親の力量を問われる時期でもあるのです。
少しでも望ましい対応を、皆様とご一緒に考えてみたいと思っています。