コミュニケーション、人間関係で悩む力を鍛え、モチベーションを上げて問題解決に挑むための道筋

人間関係改善のためのコミュニケーション 円滑なコミュニケーションは豊かな人間関係を育みます。

 

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 ▽▲よりよい人間関係メールニュース第74号▼△         発行:2013-9-12
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 ようやく過ごしやすくなってきたこの頃ですが、豪雨や竜巻の被害があったり
して、これからどのような気候になるのか心配になります。
 さて、今日は改めて交流分析について考えてみたいと思います。

 私が最初に学んだカウンセリング理論は、交流分析でした。
 学ぶうちに、自分自身の素直な気持ちより、相手によく思われたいという気持
ちの方に、より大きな影響を受けてしまう人が少なくないということを知りまし
た。
 また、エゴグラムで自分の行動パターンの傾向がわかることに、驚きながらも
とても感動したことを今も懐かしく思い出します。

 私は、現代人の人間関係の課題は、「言いにくいけれども話す必要があること」
を、いかに気持ちよく伝えるかということだと思っています。
なぜなら、対立することを避けたいために、言いにくいことを伝えないようにし
ていることが、親密な関係をつくることを妨げてしまうからです。

1 競泳大学選手権大会で気づいたこと

 9月6日(金)~8日(日)まで、第89回日本学生選手権水泳競技大会が広
島市で開かれました。いろいろな大学から選手はもちろん応援の学生、そして保
護者を含めた関係者が集まりました。

 会場が狭いこともありますが、自分の見たい競技になると禁止されている座席
以外のところに立って観戦する学生がいました。
 立っている学生に、私はその都度注意をしたのですが、誰一人として「すみま
せん」とか「気づきませんでした」というようなお詫びや返事がまったくありま
せんでした。最初は注意されて不愉快なのかと思いましたが、どうもそうではな
いようです。

 注意した私への反応は、何なのだろうと考えてみました。詫びるでもない、反
発するでもない、むしろ驚いた顔をしていることに違和感がありました。
 もしかしたら、そういう注意をされたことがないのではないか?そのために、
何と言えばいいのかが分からなかったのではないかと推測してみました。
 もし、そうなら彼らの驚いたような表情もうなずけるからです。


2 何を言えばよいか?どう言えばよいか?

 コミュニケーションが苦手だという人に共通することの一つは、自分が相手に
伝えたいことがある時に、何を言えばいいかが分からないということと、何を言
えばいいかが分かっていてもどのように伝えればいいかが分からないこと、そし
て、一番やっかいなのが、何を言えばよいかも、どのように伝えればいいかも分
かっているのに言えないということです。

 では、どうすればよいか?

 人間関係の問題は、人間関係でしか解決できないのですから、何とかして関係
そのものを変えるしかありません。
 そのためには、相手や相手の価値観を尊重しながら、同時に自分自身も大切に
する態度を身に着ける必要があります。
 私は、それをアサーショントレーニングで学んだ気がします。

 人間関係の悩みをお持ちの方、あるいはよい人間関係を持ちたいという目標を
お持ちの方々にぜひお勧めしたいセミナーがあります。
 それは、12月8日(日)に行われる交流分析の第一人者である杉田峰康先生
と、アサーショントレーニングのパイオニアである平木典子先生お2人によるコ
ラボセミナー「交流分析とアサーション」です。

http://www.iryo.co.jp/q3510.html

 これまで、交流分析もアサーショントレーニングも学んでこられた方々にも、
より多くのことを学んでいただけるのではないかと思っています。
興味のある読者の方にも、ぜひご参加いただければと思っています。