コミュニケーション、人間関係で悩む力を鍛え、モチベーションを上げて問題解決に挑むための道筋

人間関係改善のためのコミュニケーション 円滑なコミュニケーションは豊かな人間関係を育みます。

 

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 ▽▲よりよい人間関係メールニュース第71号▼△         発行:2013-1-21
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今日のテーマは、「人間関係のありかた・構造が、結果を左右する?」です。

 チーム医療 梅本です。
今年は、どこの地域にお伺いしても「風も冷たいし、雪がよく降る」と言われま
す。また風邪をひく方も多いようですから、体調に気をつけて元気にお過ごしく
ださい。

さて、人は自分が考えてもいないことを知った時「へー」と驚きますね。
今年一月早々に子どもの発達を研究する学会の研修会に参加した時、まさにこの
「へー」を体験しました。

白梅大学学長の汐見先生の講演で、子どもの運動能力の調査結果についての話が
ありました。おもしろい調査で、幼稚園の園庭が広いほど運動能力が高いという
のです。しかも、専任の運動指導者がいる園よりいない園の子どものほうが、運
動能力が高いそうですが、なかなか意外性のある興味深い統計です。

昨年末に甲府で開催された栄養士対象の研修会でも、山梨学院大学の影山先生の
発表を聞いてなるほどと思う体験をしました。
ご発表で、調理実習を活用するうつ病のリワークプログラムが紹介されました。
最近うつ病の復職支援にリワークプログラムが注目されていますが、調理実習を
うつ病のリワークプログラムに使うというのは、初めてお聞きしました。

調理実習は段取りがすべてであり、段取りを体験することにうつ病の治療的な効
果があることが分かりました。
ポイントは、段取り力や集中力がつく、数人で調理するのでコミュニケーション
力が向上する。そして、沢山の人に自分たちが作った料理を食べてもらうことで、
達成感・自己肯定感を持てる、喜んでもらえるので、人の役に立ったという喜び
を体験するのです。
これらは、自立支援医療で行なわれているリワークプログラムの成果とかなり
一致します。

さて、お話をもとに戻しますが、うつ病の予防と運動能力調査の話には、何か共
通しているものがある気がします。
子どもの運動能力の開発には、幼児の頃に本能的な発達の促しが必要です。
園庭が狭かったりなかったりすると、運動能力の発達がなされないのです。
ある幼稚園では、木登りやザリガニ釣りをさせるそうですが、それらは子ども
に集中力をつけます。幼児の頃に身につけた本能的に何かに集中力を維持する能
力は、大人になっても失われることはありません。

また、指導者がいるよりいない園のほうの子どもの運動能力が高い傾向があるの
はどうしてでしょうか?
一つの理由は、順番に指導するために順番待ちをすることが多くなってしまいが
ちだからです。
運動指導者がいない園の子どもは、ほっておいてもじっとしていないで走りまわ
るのです。

仕事をする働く大人も、遅まきながら指導者がいないところで本能的な能力を促
す時間が必要なのかもしれません。
最近社内運動会や合宿を復活する会社がありますが、社内コミニケーションがよ
くなって業績向上に貢献しているそうですから、エビデンスはないもののよい結
果は出してる気がします。

つまり、社内コミニケーションの構造が変わるために、得られる成果も変わるの
だと思います。
今年は、そんなことを念頭にメンタルヘルス研修を進めていきたいと考えていま
す。
来月2月に、産能大学の今年度最後のメンタルヘルス研修を、そして3月に自社
セミナーで、数人の講師とともにコミュニケーションセミナーを担当します。
詳しくは、以下をご覧ください。

http://seminar.hj.sanno.ac.jp/s/3358/

http://www.iryo.co.jp/q3415.html

では、また。