コミュニケーション、人間関係で悩む力を鍛え、モチベーションを上げて問題解決に挑むための道筋

人間関係改善のためのコミュニケーション 円滑なコミュニケーションは豊かな人間関係を育みます。

 

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 ▽▲よりよい人間関係メールニュース第70号▼△        発行:2012-10-30
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 チーム医療 梅本です。
秋が深まり、紅葉が楽しみになってきました。


┗■ 幽霊(ユーレイ)が怖い
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 昨夜 幽霊(ユーレイ)の夢をみました。
怖い夢だった。
すじは覚えていませんが、怖くて叫び声をあげていたようです。

 うなされる私を妻が身体をゆすって起こしてくれて、目を覚ましました。
身体をゆすってもらったおかげで、それ以上苦しむことから逃れられましたが、
身体にはまだ寒気のような感覚が残っていました。

 私は、子どもの頃から寝言をいったり、寝ぼけたりして母を困らせたのですが
今は、妻が被害者です。妻は、なかなか寝つけないタイプで、私は寝床に入れば
3分以内に眠ってしまい夜中にまで起こしてしまうのですからたまらないと言わ
れます。おまけに朝早く起きてしまうので、朝寝を楽しみたい妻にはずいぶん迷
惑をかけています。

 ところで、夢は覚めればそこでお終いですが、何かの捕らわれから逃れるのは
なかなか難しいものです。
 特に失敗して後悔しているような時、もう考えないようにしようと思うものの
いつのまにかまた嫌な気持ちに囚われてしまいます。

 今日は、そんな囚われから逃れる方法について考えてみます。


┗■ 堂々めぐりの否定的な囚われへの対処法

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1.まず、NLPの技法ブレイク・ステートを使います。

 これは、意識的に他のことに考えの焦点を移してみる方法です。なんでもいい
のですが、時計をみて何時なのかなと考えるとか、外の景色をみて木々やビルに
注意を向けてみます。

2.失敗したことや問題でなく、その解決に思考をシフトする。

 ブレイクしたら、次にこの問題を解決するために何をやればいいかを考えて
みます。これは、考えることは同じ出来事についてですが、何とか離れようという試みです。
 
 脳は、一つのことしかやれないので、解決について考えることに集中すれば、
うまくすると嫌な気持ちに浸ることから逃れることができます。
 
3.さらに自分の失敗や後悔の種の背景にある肯定的な意図を捜します。

 「上司の不当な暴言に対して頭にきた。しかも、何も言い返せなかった」とい
うような例で考えてみましょう。

 まず、頭にきたことの理由を考えます。そして、その理由の肯定的な意味を探
します。例えば、「プライドを大切にしたいから、腹を立てたのだ」としましょ
う。
 
 嫌な気分になる理由の一つに、腹を立てていることが「いけない」と思う思い
込みがあります。実は、腹を立てる、怒りを感じることはよくも悪くもない自然
な感情の一つにすぎません。
 
 ですから、プライドを守るために腹を立てたのだと考えてみます。プライドを
守ることは、人としてとても大切なことです。
 
 怒りの背後にある理由が見つかったら、それを満足させるための方法を考えま
す。
このまま嫌な気持ちに支配されるのでなく、自分でプライドを守るための怒り方
を選択するのです。

 「後、15分はこのまま怒っていたい」と決めて心底怒ってみるとか、「上司
をイメージの世界で殴る」とか「自宅の壁に上司の写真を貼って、写真をめがけ
て食パンを投げつける」など、ぎりぎり健康で安全な方法をみつけます。
 これで、少しは気分が楽になるなら価値があります。
 
4.最後は、難しいことですが相手を理解しようとしてみることです。
 
 NLPの知覚の位置という技法の応用ですが、上司の不当な暴言の理由を考え
てみるのです。それが納得いくかどうかは別の話です。上司の暴言の理由を知る
だけです。
 
 たとえば、上司は、さらに上席の上司に怒られるから、自分に八つ当たりをし
たのだとかの理由であっても、それを知っているかどうかで、こちらの気持ちも
変化することだってあります。

 そんなことを意識的にやってみることを続けていると、だんだん自分の気持ち
のコントロールの仕方が身についてきます。
 つまり、嫌な気分に浸る時間がだんだん短くなってくれば、もう立派なセルフ
コントロールです。