-コミュニケーションに関して日々思うことや参考事例・講座情報を配信します-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▽▲よりよい人間関係メールニュース第20号▼△ 発行:2009-11-27
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
チーム医療の梅本です。皆様お元気ですか?
さて、私は、今週2か所で「メンタルヘルス」の研修を行いました。
メンタルヘルス研修の依頼が年々増加していますが、それだけどこの会社でも
メンタル不調に悩む社員の問題に取り組む必要性が高まっているのだと思います。
心身症やうつ病などのストレスが関与している病気の予防に一番効果があるのは、
「相談できる」ということです。メンタルヘルスで重要なことは、職場の人間関係
に関する「安全な場」をどのように構築するかではないでしょうか。
ある研修のご参加者から、セクシャルハラスメント対策として「投書箱」が設置
されたけれども、誰も投書しないという話をお聞きしたことがあります。
問題は、投書を読む人が誰なのか明確でないことと、相談員に女性がいないと
いうことでした。
つまり、投書しても大丈夫だという保証がないのですから投書がないのだろう、
というのが、その方の言い分です。
会社は、法律を守ろうとして投書箱を設置したのでしょうが、推測できるように
セクシャルハラスメントに関する認識が浅すぎることが問題です。
同様に、上司に気軽に意見を伝えることができるとか、会議の場で自由に発言
できるという安心感がなければ、上司にメンタル面の相談などできるはずがあり
ません。
先日、私の会社で主催した「インナー・コア」を学ぶというセミナーで、日本
交流分析学会理事長の杉田峰康先生から、現代の心理学の課題は「自我から自己」
に変わってきているというお話がありました。
「新型のうつ病」とよばれるうつ病は、もしかしたらその人の「自己」の問題
が関係しているのかもしれません。
働きやすい職場作りは、今後ますます重要な課題になることを改めて痛感する
この頃です。
|