-コミュニケーションに関して日々思うことや参考事例・講座情報を配信します-
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▽▲よりよい人間関係メールニュース第17号▼△ 発行:2009-11-09
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チーム医療の梅本です。
11月になってから寒いと感じる日がありますが、風邪にお気をつけ下さい。
さて、先週の11月7日(土)に日本交流分析協会の第32回年次大会に参加
して、交流分析の第一人者である杉田峰康先生の講演を聞きました。
テーマは、「健全なFC」です。FCは、心理療法である交流分析の用語です
が自由でのびのびとしていて、自分自身の考えや気持ちを素直に表現できる自我
の働きというような意味があります。
「健全なFC」にはストレスから身を守ってくれる力があり、病気や死、そして
ユーモアや癒しとも深い関係があります。元々癒しには、「病気が治る」「理解
されたいという気持ちを満たす」というような意味があるそうです。
うつ病には、ユーモアが大きな支えになることがありますが、杉田先生の講演
で紹介されたホスピスでの事例は、まさにその一つでした。紹介された事例は、
淀川キリスト教病院の柏木哲夫先生(当時)のある患者さんの体験です。
とても天気のよい朝の会話です。患者さんが、「今日は天気がよく清々しい日
ですね」と言われるので、柏木先生が一枚の紙に「空」という文字を書いて紙の
四隅をはさみで切って渡しました。
患者さんは、不思議な顔をしながらその紙を眺めていましたが、しばらくして
にっこりと笑ったそうです。その後、患者さんのその笑顔はご家族の方にとって、
とても貴重なものになります。笑顔のことを話題にして、患者さんとご家族が話
しあう時間が持てるようになったからです。
思いつきで紙の四隅を切って「澄み切った空」を表現しただけの、医師と患者
さんとの短いふれ合いのひと時ですが、それが患者さんの笑顔を誘い家族との会
話を弾ませたのです。
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