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▽▲よりよい人間関係メールニュース第14号▼△ 発行:2009-10-09
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チーム医療の梅本です。今回は大きな台風が上陸し驚いています。
さて、私は10月3日~4日に横浜市で行なわれた日本交流分析学会第34回
大会に参加しました。
前回のメールニュースでは、傾聴のスキルアップについて書きました。
交流分析学会の最初のシンポジウムのテーマが、共感的コミュニケーションで
したから、私にとっては、さらに傾聴について深く考える機会になりました。
私は、東京経済大学学生相談室の鈴木佳子先生の発表にあった次の発言にとて
も感動しました。
「セラピストは、知識・想像力・職業的勘・身体感覚を使って、意識的・無意
識的に表現しなかったものも含めて受け取る努力をすることが大切です」
これは、前回のテーマである「クライアントは何を話さないかに気づくことも
必要である」というオコナーさんの発言に通じるものがあります。
最近は、悩みを言語化するのが苦手な青年も増えていますから、クライアント
の気持ちにそうことが以前よりはるかに難しくなっているようです。
鈴木先生は、さらに「専門性とは、その面接の質によって決まる」とも言われ
ました。そして、面接の質を高めるために必要なことは、セラピスト自身が自分
の中におきていることを受けとめることだと言われ、セラピストの内省について
もふれられました。
他の発表者の内容もすばらしく、ご参加者が静まり返って傾聴しているそんな
シンポジウムでした。
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